- 製品名についている「◯L」は、入る量ではないという話(そして実容量で並べ替えると順位が入れ替わる)
- 「電気圧力鍋」の棚には、原理の違う3種類の機械が混ざって並んでいること
- 「1台◯役」が比較に使えない理由——10役・12役・13役を数えているのは、それぞれ別のメーカー
- 商品ページに書いてある「調理◯分」に、加圧時間も減圧時間も入っていないという話
- やりたいことから逆に引ける、タイプ別のおすすめ5製品
電気圧力鍋を探しはじめると、最初にぶつかるのが容量の数字です。2L、3L、4L、5L。ほとんどの人が、家族の人数と見比べてこの数字から絞り込みはじめます。
ところがこの数字は、鍋に入る料理の量ではありません。しかもメーカーごとに、何の数字を製品名に載せるかが統一されていません。結果として、名前の数字と中身の大きさが逆転している組み合わせが、ふつうに存在します。
やあ、ペンギンのシラベーだよ。この記事はいつもと順番を変えて、いきなり数字のカラクリから入るね。ここを知らないまま選ぶと、届いた鍋を見て「思ったより小さい」ってなるんだ。まず1つ、思い込みを外してもらうよ。
まず、この表を見てください
この記事で扱う5台を、製品名についている数字と、メーカーが公表している調理容量の両方で並べたものです。左の列と右の列で、順番が変わります。
| 製品 | 名前の数字 | それは何の数字か | 実際の調理容量 |
|---|---|---|---|
| シロカ おうちシェフクッカー 5L | 5.0L | 満水容量 | 3.2L |
| ティファール ラクラ・クッカー プロ 3L | 3.0L | 呼び容量 | 2.0L |
| アイリスオーヤマ PC-MB3 3.0L | 3.0L | 満水容量 | 2.0L |
| Re・De Pot リデポット 2L | 2.0L | 呼び容量 | 1.2L |
| シャープ ホットクック 1.6L | 1.6L | 調理容量 | 1.6L |
いちばん下の2行を見比べてください。名前の数字では「2L」のRe・De Potが上、「1.6L」のホットクックが下です。ところが実際に料理を入れられる量は、ホットクック1.6Lのほうが多いのです。
理由は単純で、ホットクックだけが調理容量を製品名にしているからです。他の4台は満水容量(鍋のフチまで水を入れたときの量)を名乗っています。満水まで具材を入れて加圧することはできませんので、名乗りの数字は「絶対に到達しない上限」ということになります。
商品ページの目立つところに出ているのは、たいてい満水容量のほうです。調理容量は、仕様表の奥まで開かないと出てきません。圧力鍋4台では、満水容量のおよそ60〜67%が調理容量になっています(5L→3.2L、3L→2.0L、2L→1.2L)。「3Lなら3人分」ではなく「3Lは実質2L」と読み替えてください。
この棚には、原理の違う3種類が混ざっています
容量の次にぶつかるのが、そもそも同じ種類の機械なのかという問題です。「電気圧力鍋」で検索すると同じ画面に並ぶ5台ですが、動いている原理は3方向に分かれます。
| タイプ | この記事の該当機 | 圧力をかけるか | 自動でかき混ぜるか |
|---|---|---|---|
| ① 圧力をかける鍋 | アイリスオーヤマ PC-MB3 Re・De Pot 2L シロカ 5L | ○ | - |
| ② 圧力をかけて、混ぜる鍋 | ティファール ラクラ・クッカー プロ | ○ | ○(かきまぜパドル) |
| ③ 圧力をかけない鍋 | シャープ ホットクック | × | ○(まぜ技ユニット) |
いちばん驚かれるのは③です。ヘルシオ ホットクックは、圧力鍋ではありません。密閉はしますが加圧はせず、蒸気センサーと温度センサーで火加減を細かく調整しながら、時間をかけて火を通します。「無水調理鍋」「自動調理鍋」というのが正しい呼び名です。
この5台のなかでいちばん価格が高いのはホットクックですが、圧力はゼロです。厚みのある肉のかたまり、すじ肉、骨付き肉を短時間で軟らかくしたい——という目的でこのジャンルを見はじめたのなら、ホットクックは候補から外れます。逆に、混ぜながらコトコト煮る・水を使わず野菜から出る水分だけで作るのが目的なら、圧力鍋のほうが外れます。この2つは上位・下位の関係ではなく、別の道具です。
「1台◯役」で比べようとすると、必ず失敗します
商品ページの見出しには、たいてい「1台10役」「1台12役」「1台13役」と書かれています。数字が大きいほうが多機能に見えます。
しかしこれは、各メーカーが自分の裁量で数えたものです。「炊飯」を1役と数えるか、「白米」「玄米」「糖質オフ炊飯」で3役と数えるかは、決まりがありません。
| 製品 | 自称 | メーカーの数え方 |
|---|---|---|
| アイリスオーヤマ PC-MB3 | 1台10役 | 公式仕様表は自動メニュー6種/手動メニュー6種と別の数え方をしている |
| シロカ 5L | 1台12役 | 調理モードを12個数えたうえで、オートメニューは別に88種と表記 |
| ティファール プロ | 1台13役 | 圧力調理モード7+通常調理モード6の合計 |
| ホットクック | (役では数えない) | メニュー140(自動129/手動11)という別単位 |
- 「役」と「メニュー」と「モード」は、それぞれ別の単位です
- ホットクックの「140」とティファールの「13」を並べても、意味を持ちません
- 数字ではなく、自分が作りたい料理名が、その機種の自動メニューに入っているかを見てください
比べられるのは、この3つだけ
① 調理容量(名乗りではなく、仕様表の数字)
さきほどの表のとおりです。「◯人分」という表記もメーカー基準がバラバラなので、リットルで見ます。
| 調理容量 | 製品 | 目安 |
|---|---|---|
| 3.2L | シロカ 5L | 4人分+作り置き |
| 2.0L | ティファール プロ/アイリス PC-MB3 | 2〜4人分 |
| 1.6L | ホットクック | 2〜4人分 |
| 1.2L | Re・De Pot 2L | 1〜2人分 |
② 自動でかき混ぜるかどうか
これがいちばん体感差の大きい機能で、しかも価格に素直に効いています。
かき混ぜ機構を持つのは、5台のうちティファール ラクラ・クッカー プロ(かきまぜパドル)とホットクック(まぜ技ユニット)の2台だけです。ティファールのパドルは圧力をかけている最中も回ります——密閉して加圧している鍋の中を混ぜ続ける、というのがこの機種の売りです。
- 調味料が全体に回るので、味ムラが出にくい
- 「炒める」工程まで機械に任せられる(ティファールは通常調理モードに炒めがある)
- 途中でフタを開けて混ぜる必要がない=本当のほったらかし
- 洗う部品が1つ増える(パドル/まぜ技ユニット)
- 本体が大きく重くなる(この2台は約5.0〜5.3kg)
- 煮崩れさせたくない料理では、混ぜてほしくない場面がある
③ 圧力の高さと、その下げ方
圧力の単位はkPa(キロパスカル)で、数字が大きいほど鍋の中の温度が上がり、短時間で軟らかくなります。
| 最高圧力 | 製品 | 備考 |
|---|---|---|
| 100kPa | シロカ 5L | 50〜100kPaを5kPa刻みで設定できる |
| 83kPa | Re・De Pot 2L | 5台のなかで2番目に高い |
| 70kPa | アイリス PC-MB3/ティファール プロ | このジャンルの標準的な値 |
| 0kPa | ホットクック | 加圧しない |
加圧が終わったあと、鍋はフタが開けられる状態まで圧力を下げる必要があります。ここが機種によって別物です。シロカは自動減圧(スマートプレッシャー技術)、ティファールはワンプッシュ半自動減圧を持っています。この機構がない機種は、自然に圧力が抜けるのを待つことになります。この待ち時間は、表示される「調理◯分」には含まれていません。
「調理20分」の中身:圧力鍋が動く4つの工程
レシピやメニュー表示に出る「◯分」は、下の STEP 2 だけを指しているのが一般的です。実際にキッチンで待つ時間は、STEP 1 と STEP 3 を足したものになります。
具材と水が冷たいほど長くかかります。ここは表示時間に入っていません。容量が大きい機種、冷蔵庫から出したての食材ほど伸びます。
設定した圧力を保ったまま加熱する時間です。レシピに書いてある数字はこの区間を指します。圧力が高い機種ほど、この区間を短くできます。
ここが機種差の出るところです。自動減圧・半自動減圧を持つ機種は短縮できますが、持たない機種は自然に抜けるのを待ちます。ここも表示時間に入っていません。
そのまま保温に移る機種が多く、ティファールは63℃で最大12時間、ホットクックも最大12時間保温します。帰宅時間に合わせる使い方をするなら、保温時間と予約時間の両方を確認してください。
4工程あるということは、「食べたい時刻の逆算」が難しいということでもあります。そこを機械に任せるのが予約機能です。予約時間は、シロカとホットクックが最大15時間、Re・De Potとティファールが最大12時間。公式仕様で予約時間を確認できた4台にかぎれば、価格の順番に沿って伸びている項目は、この予約時間くらいしかありません。
タイプ別・電気圧力鍋おすすめ5選
① まず1台なら:アイリスオーヤマ 電気圧力鍋 3.0L PC-MB3
このジャンルでいちばん広く売れている定番機です。満水容量3.0L・調理容量2.0Lで2〜4人分、圧力は標準的な70kPa。特徴は、ふたを外すとそのままグリル鍋として使える2WAY設計で、圧力調理が終わったあと卓上に持っていける点です。白米・玄米ともに4合まで炊けます。
スペック
- 満水容量3.0L/調理容量2.0L/最高圧力70kPa/消費電力800W
- 約 幅300×奥行288×高さ224mm、約3.9kg、内なべはアルミ
- 電源コード約2.0m(マグネットプラグ)
- 付属:蒸しプレート、白米用計量カップ、レシピブック
この機種は PC-MB3 と PMPC-MB3 の2つの型番で流通しています。PMPC- は量販店・通販向けの型番で、商品ページでは「1台10役」「自動メニュー+手動レシピ80種」と大きく表記されることが多い一方、アイリスオーヤマ公式の PC-MB3 の仕様表記は「自動メニュー6種/手動メニュー6種」です。本体の容量・圧力・消費電力・寸法は同一で、違うのは数え方と同梱レシピの見せ方です。どちらを買っても届く鍋は同じもの、と考えてかまいません。
② 1〜2人分・置き場所がない:Re・De Pot リデポット 電気圧力鍋 2L
5台のなかで最も小さく、最も軽い約2.8kg。それでいて圧力は83kPaと、アイリス・ティファールの70kPaより高い値をかけます。低温調理を30〜100℃の5℃刻み・15段階で設定でき、味噌や甘酒などの発酵にも使えます。白米は4合まで、25分で炊けることを公式が前面に出しています。
スペック
- 呼び容量2.0L/調理容量1.2L/最高圧力83kPa/消費電力600W
- W288×D222×H244mm、約2.8kg(5台中最軽量)、内釜はセラミックコート
- 低温調理30〜100℃(5℃刻み15段階)/予約最大12時間(1時間単位)/自動メニュー8種
- 電源コード1.5m
キッチンの空きスペースが狭い、あるいは使うたびに出して片づける使い方をする人。2.8kgは、他の4台(3.9〜5.5kg)と比べると持ち上げる負担がはっきり違います。炊飯器を置かずにこれ1台で済ませる、という組み方もできます。
③ 家族分+作り置き:シロカ おうちシェフクッカー 5L SP-MC5D151
5台のなかで、調理容量(3.2L)・最高圧力(100kPa)・消費電力(1200W)のいずれも最大です。圧力は50〜100kPaの範囲を5kPa刻みで設定でき、自動減圧(スマートプレッシャー技術)を持ちます。オートメニューは88種。
そしてこの5Lモデルだけの機能が「2品同時調理」です。付属の同時調理容器を使って、主菜と副菜を一度に作れます。
スペック
- 満水容量5.0L/調理容量3.2L(5台中最大)/最高圧力100kPa(50〜100kPa・5kPa刻み)
- 消費電力1200W/幅275×奥行345×高さ287mm/約5.5kg/コード約1.2m
- 1台12役(圧力・無水・低温&圧力・発酵・蒸し・炊飯・スロー・温めなおし・低温・炒め・温度・糖質オフ炊飯)
- オートメニュー88種/予約最大15時間/自動減圧
- 付属:同時調理容器、蒸し台、低温調理アタッチメント、計量カップ
消費電力1200Wは、電子レンジや炊飯器と同じ回路で同時に使うとブレーカーが落ちる水準です。また奥行345mmは5台中で最も深く、ふたが上に開くぶん、吊り戸棚の下では開ききらない可能性があります。コードは約1.2mで5台中いちばん短いため、置き場所とコンセントの距離も先に測ってください。
④ 混ぜるのが面倒:ティファール ラクラ・クッカー プロ CY3811J0 3L
5台のなかで唯一、圧力をかけながら自動でかき混ぜる機械です。ティファール独自形状のかきまぜパドルが鍋底から食材を返すため、調味料と熱が均一に回ります。圧力調理モード7種(圧力調理・蒸す・無水調理・マッシュ・ごはん・カレー・肉じゃが)に加え、通常調理モード6種(炒め・煮る・ベイク・おみそ汁・めん類・煮つめ仕上げ)を持ち、合計で1台13役。
スペック
- 呼び容量3.0L/調理容量2.0L/最大圧力70kPa/消費電力800W
- 約 幅310×奥行326×高さ274mm/約5.3kg/コード約1.5m
- かきまぜパドル(圧力調理中も作動)/内鍋はセラミックコート・食洗機対応
- ワンプッシュ半自動減圧/保温63℃・最大12時間/予約最大12時間
- 付属:蒸しトレイ、計量カップ、レシピブック65
通常調理モードに炒めがあり、そこでもパドルが回ります。つまりフライパンを出さずに、炒める工程から煮込みまでを1つの鍋で完結できるということです。カレーの玉ねぎを炒めるところから任せられるのは、この5台ではこの機種だけです。
⑤ 圧力をあきらめて別の道へ:シャープ ヘルシオ ホットクック KN-HW16G 1.6L
繰り返しますが、これは圧力鍋ではありません。無加圧のまま、まぜ技ユニットが自動でかき混ぜながら加熱します。水を加えずに食材の水分だけで作る無水調理を看板にしており、メニュー数は140(自動129/手動11)と5台のなかで最多。低温調理・発酵は35〜90℃(35〜65℃は1℃単位、65℃以上は5℃単位)で設定できます。
スペック
- 満水容量3.4L/調理容量1.6L/圧力調理なし/消費電力600W
- 幅330×奥行282×高さ240mm/約5.0kg
- メニュー140(自動129/手動11)/まぜ技ユニット/無線LAN対応
- 予約最大15時間/保温最大12時間/低温調理・発酵35〜90℃
- 無水カレー・蒸し野菜など、水を足さない料理を作りたい
- 混ぜながらコトコト煮る料理(豚汁、ミネストローネ)が中心
- 減圧の待ち時間そのものを無くしたい
- かたまり肉・すじ肉・骨付き肉を短時間で軟らかくしたい
- 「圧力鍋がほしい」という動機でこのジャンルを見ている
- この5台のなかで最も価格が高い枠になる
スペック比較表
| 項目 | アイリス PC-MB3 | Re・De Pot 2L | ティファール プロ | シロカ 5L | ホットクック |
|---|---|---|---|---|---|
| 名前の容量 | 3.0L | 2.0L | 3.0L | 5.0L | 1.6L |
| 調理容量 | 2.0L | 1.2L | 2.0L | 3.2L | 1.6L |
| 最高圧力 | 70kPa | 83kPa | 70kPa | 100kPa | なし |
| 圧力の可変 | - | - | - | 50〜100kPa(5kPa刻み) | - |
| 自動かき混ぜ | - | - | ○ パドル | - | ○ まぜ技 |
| 減圧 | 自然減圧 | 自然減圧 | ワンプッシュ半自動 | 自動減圧 | - |
| 消費電力 | 800W | 600W | 800W | 1200W | 600W |
| 質量 | 3.9kg | 2.8kg | 5.3kg | 5.5kg | 5.0kg |
| 奥行 | 288mm | 222mm | 326mm | 345mm | 282mm |
| コード長 | 2.0m | 1.5m | 1.5m | 1.2m | - |
| 予約 | - | 12時間 | 12時間 | 15時間 | 15時間 |
| 保温 | - | - | 63℃・12時間 | - | 12時間 |
| 低温調理 | - | 30〜100℃(5℃刻み) | - | ○(温度設定範囲は非公表) | 35〜90℃(1℃刻み) |
| 炊飯 | 4合 | 4合(25分) | ○(ごはんモード) | ○(糖質オフ炊飯あり) | ○ |
| メニュー表記 | 自動6/手動6 | 自動8 | 13モード | オート88 | 140 |
| 内鍋 | アルミ | セラミックコート | セラミックコート・食洗機可 | - | - |
※「-」は各メーカー公式仕様に記載が無い項目です。表記の無い機能まで「非搭載」と断定はしていません。
この表を価格の安い順に左から右へ読んでも、単調に増えていく行はほとんどありません。最も高いホットクックの圧力はゼロ、調理容量も下から2番目です。消費電力が最大なのは2番目に高いシロカで、最も高いホットクックは最も安いRe・De Potと同じ600Wです。公式仕様で数字を確認できた範囲では、価格の順に沿って伸びているのは予約時間くらいです。——つまりこのジャンルにも、「高いほうを買えば安いほうの仕事もできる」は成り立ちません。
やりたいことから引く早見表
| やりたいこと | 向く機種 | 理由 |
|---|---|---|
| かたまり肉・すじ肉を短時間で軟らかく | シロカ/Re・De Pot | 圧力が高い(100kPa/83kPa) |
| カレーや肉じゃがを混ぜずに仕上げたい | ティファール プロ | 圧力調理中もパドルが回る |
| 炒める工程から任せたい | ティファール プロ | 通常調理モードに「炒め」がある |
| 無水カレー・蒸し野菜 | ホットクック | 無加圧+自動かき混ぜの設計 |
| 味噌・甘酒・ヨーグルトなどの発酵 | Re・De Pot/ホットクック | 30〜100℃/35〜90℃で温度設定できる |
| 4人分+作り置きをまとめて | シロカ | 調理容量3.2Lは5台中最大 |
| 主菜と副菜を一度に | シロカ | 同時調理容器による2品同時調理 |
| 1〜2人分・置き場所が狭い | Re・De Pot | 2.8kg・奥行222mmで5台中最小 |
| ふたを外して卓上の鍋として使う | アイリス PC-MB3 | 2WAY(グリル鍋兼用) |
| 炊飯器を置かずに済ませたい | アイリス/Re・De Pot | ともに白米4合。Re・De Potは25分炊飯 |
| 帰宅時間に合わせて仕上げたい | シロカ/ホットクック | 予約最大15時間 |
買う前に確認したい4つのこと
電気圧力鍋はふたが上に開きます。吊り戸棚やレンジラックの下に置くと、ふたが開ききらないことがあります。この5台の奥行は222mm(Re・De Pot)から345mm(シロカ)まで、1.5倍以上の幅があります。設置予定の場所は、幅ではなく奥行きと上方向の空きを測ってください。
600Wから1200Wまで2倍の開きがあります。1200Wのシロカを電子レンジ・炊飯器・電気ケトルと同じ回路で同時に使うと、ブレーカーが落ちる可能性があります。あわせてコード長も確認を。アイリスの2.0mに対し、シロカは1.2mです。延長コードを使う場合は、必ず定格1500W以上のものを選んでください。
電気圧力鍋は、内なべのほかにふた・パッキン・蒸気口まわりを洗う必要があります。かき混ぜ機構を持つ機種(ティファール/ホットクック)は、パドルやまぜ技ユニットの分だけ洗う部品が増えます。ここが「便利さの対価」になります。内鍋が食洗機に対応しているかも確認を(ティファールの内鍋は食洗機対応と公式に記載があります)。
「1台◯役」の数字ではなく、メニュー一覧そのものを見てください。各社とも公式サイトに自動メニューの一覧を掲載しています。自分が週に何度も作る料理の名前が、そこにあるかどうか。これがいちばん実用的な絞り込み方です。メニューに無い料理は「手動モードで自分で時間を決める」ことになり、そこは結局レシピを調べる作業に戻ります。
まとめ
- 製品名の「◯L」は満水容量であることが多く、実際に使えるのはその6割強。ホットクックだけが調理容量で名乗っているため、名前の数字で比べると順位が逆転する
- この棚には①圧力をかける鍋/②圧力をかけて混ぜる鍋/③圧力をかけない鍋の3種類が混ざっている。ホットクックは③で、圧力鍋ではない
- 「1台10役/12役/13役」は各社が独自に数えたもので、比較の数字にならない
- 表示される「調理◯分」は加圧調理の区間だけ。予熱・加圧と減圧の時間は含まれていない
- 価格順に並べても単調に伸びる項目はほとんど無い。「高いほうを買えば全部できる」は成り立たない
最後にもう一度だけ。「軟らかくしたいものが何か」を先に決めるのがこのジャンルの近道だよ。かたまり肉なら圧力の高い機種、混ぜる手間を消したいならパドルのある機種、水を使わない料理ならホットクック。全部やりたい、が一番遠回りになる棚なんだ。
それと、置き場所は買う前に測ってね。ふたが上に開くから、吊り戸棚の下だと開かないことがあるんだ。奥行き222mmと345mmじゃ、置ける場所がぜんぜん違うよ。
今回紹介した5製品
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加熱せずに「刻む・おろす・こねる」を担当するのがフードプロセッサーです。こちらも「みじん切りができます」という共通の売り文句が比較の役に立たないジャンルで、上位互換が存在しない点まで、電気圧力鍋とよく似た構造をしています。
「ブレンダー」「ミキサー」「フードプロセッサー」という呼び名では機械を選べないという話。今回の「◯Lでは選べない」と同じ種類の落とし穴を、液体を扱う機械の側から書いています。