【2026年】電気圧力鍋おすすめ5選|「◯L」は入る量じゃない。並べ替えると順位が逆転する

この記事でわかること
  • 製品名についている「◯L」は、入る量ではないという話(そして実容量で並べ替えると順位が入れ替わる
  • 「電気圧力鍋」の棚には、原理の違う3種類の機械が混ざって並んでいること
  • 「1台◯役」が比較に使えない理由——10役・12役・13役を数えているのは、それぞれ別のメーカー
  • 商品ページに書いてある「調理◯分」に、加圧時間も減圧時間も入っていないという話
  • やりたいことから逆に引ける、タイプ別のおすすめ5製品

電気圧力鍋を探しはじめると、最初にぶつかるのが容量の数字です。2L、3L、4L、5L。ほとんどの人が、家族の人数と見比べてこの数字から絞り込みはじめます。

ところがこの数字は、鍋に入る料理の量ではありません。しかもメーカーごとに、何の数字を製品名に載せるかが統一されていません。結果として、名前の数字と中身の大きさが逆転している組み合わせが、ふつうに存在します。

やあ、ペンギンのシラベーだよ。この記事はいつもと順番を変えて、いきなり数字のカラクリから入るね。ここを知らないまま選ぶと、届いた鍋を見て「思ったより小さい」ってなるんだ。まず1つ、思い込みを外してもらうよ。


まず、この表を見てください

編集部メモ

この記事で扱う5台を、製品名についている数字と、メーカーが公表している調理容量の両方で並べたものです。左の列と右の列で、順番が変わります

製品名前の数字それは何の数字か実際の調理容量
シロカ おうちシェフクッカー 5L5.0L満水容量3.2L
ティファール ラクラ・クッカー プロ 3L3.0L呼び容量2.0L
アイリスオーヤマ PC-MB3 3.0L3.0L満水容量2.0L
Re・De Pot リデポット 2L2.0L呼び容量1.2L
シャープ ホットクック 1.6L1.6L調理容量1.6L

いちばん下の2行を見比べてください。名前の数字では「2L」のRe・De Potが上、「1.6L」のホットクックが下です。ところが実際に料理を入れられる量は、ホットクック1.6Lのほうが多いのです。

理由は単純で、ホットクックだけが調理容量を製品名にしているからです。他の4台は満水容量(鍋のフチまで水を入れたときの量)を名乗っています。満水まで具材を入れて加圧することはできませんので、名乗りの数字は「絶対に到達しない上限」ということになります。

見る数字は「満水容量」ではなく「調理容量」です

商品ページの目立つところに出ているのは、たいてい満水容量のほうです。調理容量は、仕様表の奥まで開かないと出てきません圧力鍋4台では、満水容量のおよそ60〜67%が調理容量になっています(5L→3.2L、3L→2.0L、2L→1.2L)。「3Lなら3人分」ではなく「3Lは実質2L」と読み替えてください。


この棚には、原理の違う3種類が混ざっています

容量の次にぶつかるのが、そもそも同じ種類の機械なのかという問題です。「電気圧力鍋」で検索すると同じ画面に並ぶ5台ですが、動いている原理は3方向に分かれます。

タイプこの記事の該当機圧力をかけるか自動でかき混ぜるか
① 圧力をかける鍋アイリスオーヤマ PC-MB3
Re・De Pot 2L
シロカ 5L
② 圧力をかけて、混ぜる鍋ティファール ラクラ・クッカー プロ○(かきまぜパドル)
③ 圧力をかけない鍋シャープ ホットクック×○(まぜ技ユニット)

いちばん驚かれるのは③です。ヘルシオ ホットクックは、圧力鍋ではありません。密閉はしますが加圧はせず、蒸気センサーと温度センサーで火加減を細かく調整しながら、時間をかけて火を通します。「無水調理鍋」「自動調理鍋」というのが正しい呼び名です。

ホットクックを「高い電気圧力鍋」だと思って買うと外します

この5台のなかでいちばん価格が高いのはホットクックですが、圧力はゼロです。厚みのある肉のかたまり、すじ肉、骨付き肉を短時間で軟らかくしたい——という目的でこのジャンルを見はじめたのなら、ホットクックは候補から外れます。逆に、混ぜながらコトコト煮る水を使わず野菜から出る水分だけで作るのが目的なら、圧力鍋のほうが外れます。この2つは上位・下位の関係ではなく、別の道具です。


「1台◯役」で比べようとすると、必ず失敗します

商品ページの見出しには、たいてい「1台10役」「1台12役」「1台13役」と書かれています。数字が大きいほうが多機能に見えます。

しかしこれは、各メーカーが自分の裁量で数えたものです。「炊飯」を1役と数えるか、「白米」「玄米」「糖質オフ炊飯」で3役と数えるかは、決まりがありません。

製品自称メーカーの数え方
アイリスオーヤマ PC-MB31台10役公式仕様表は自動メニュー6種/手動メニュー6種と別の数え方をしている
シロカ 5L1台12役調理モードを12個数えたうえで、オートメニューは別に88種と表記
ティファール プロ1台13役圧力調理モード7+通常調理モード6の合計
ホットクック(役では数えない)メニュー140(自動129/手動11)という別単位
ポイント
  • 「役」と「メニュー」と「モード」は、それぞれ別の単位です
  • ホットクックの「140」とティファールの「13」を並べても、意味を持ちません
  • 数字ではなく、自分が作りたい料理名が、その機種の自動メニューに入っているかを見てください

比べられるのは、この3つだけ

① 調理容量(名乗りではなく、仕様表の数字)

さきほどの表のとおりです。「◯人分」という表記もメーカー基準がバラバラなので、リットルで見ます。

調理容量製品目安
3.2Lシロカ 5L4人分+作り置き
2.0Lティファール プロ/アイリス PC-MB32〜4人分
1.6Lホットクック2〜4人分
1.2LRe・De Pot 2L1〜2人分

② 自動でかき混ぜるかどうか

これがいちばん体感差の大きい機能で、しかも価格に素直に効いています

かき混ぜ機構を持つのは、5台のうちティファール ラクラ・クッカー プロ(かきまぜパドル)とホットクック(まぜ技ユニット)の2台だけです。ティファールのパドルは圧力をかけている最中も回ります——密閉して加圧している鍋の中を混ぜ続ける、というのがこの機種の売りです。

かき混ぜ機構ありの利点
  • 調味料が全体に回るので、味ムラが出にくい
  • 「炒める」工程まで機械に任せられる(ティファールは通常調理モードに炒めがある)
  • 途中でフタを開けて混ぜる必要がない=本当のほったらかし
引き換えに起きること
  • 洗う部品が1つ増える(パドル/まぜ技ユニット)
  • 本体が大きく重くなる(この2台は約5.0〜5.3kg)
  • 煮崩れさせたくない料理では、混ぜてほしくない場面がある

③ 圧力の高さと、その下げ方

圧力の単位はkPa(キロパスカル)で、数字が大きいほど鍋の中の温度が上がり、短時間で軟らかくなります。

最高圧力製品備考
100kPaシロカ 5L50〜100kPaを5kPa刻みで設定できる
83kPaRe・De Pot 2L5台のなかで2番目に高い
70kPaアイリス PC-MB3/ティファール プロこのジャンルの標準的な値
0kPaホットクック加圧しない
「圧力を下げる方法」も機種で違います

加圧が終わったあと、鍋はフタが開けられる状態まで圧力を下げる必要があります。ここが機種によって別物です。シロカは自動減圧(スマートプレッシャー技術)、ティファールはワンプッシュ半自動減圧を持っています。この機構がない機種は、自然に圧力が抜けるのを待つことになります。この待ち時間は、表示される「調理◯分」には含まれていません。


「調理20分」の中身:圧力鍋が動く4つの工程

注意

レシピやメニュー表示に出る「◯分」は、下の STEP 2 だけを指しているのが一般的です。実際にキッチンで待つ時間は、STEP 1 と STEP 3 を足したものになります。

STEP
予熱・加圧(鍋の中が沸いて、圧力がかかるまで)

具材と水が冷たいほど長くかかります。ここは表示時間に入っていません。容量が大きい機種、冷蔵庫から出したての食材ほど伸びます。

STEP
加圧調理(表示される「◯分」はここだけ)

設定した圧力を保ったまま加熱する時間です。レシピに書いてある数字はこの区間を指します。圧力が高い機種ほど、この区間を短くできます。

STEP
減圧(フタが開くまで圧力を抜く)

ここが機種差の出るところです。自動減圧・半自動減圧を持つ機種は短縮できますが、持たない機種は自然に抜けるのを待ちます。ここも表示時間に入っていません。

STEP
保温・取り出し

そのまま保温に移る機種が多く、ティファールは63℃で最大12時間、ホットクックも最大12時間保温します。帰宅時間に合わせる使い方をするなら、保温時間と予約時間の両方を確認してください。

だから「予約調理」が効いてきます

4工程あるということは、「食べたい時刻の逆算」が難しいということでもあります。そこを機械に任せるのが予約機能です。予約時間は、シロカとホットクックが最大15時間、Re・De Potとティファールが最大12時間。公式仕様で予約時間を確認できた4台にかぎれば、価格の順番に沿って伸びている項目は、この予約時間くらいしかありません。


タイプ別・電気圧力鍋おすすめ5選

① まず1台なら:アイリスオーヤマ 電気圧力鍋 3.0L PC-MB3

このジャンルでいちばん広く売れている定番機です。満水容量3.0L・調理容量2.0Lで2〜4人分、圧力は標準的な70kPa。特徴は、ふたを外すとそのままグリル鍋として使える2WAY設計で、圧力調理が終わったあと卓上に持っていける点です。白米・玄米ともに4合まで炊けます。

スペック

  • 満水容量3.0L/調理容量2.0L/最高圧力70kPa/消費電力800W
  • 約 幅300×奥行288×高さ224mm、約3.9kg、内なべはアルミ
  • 電源コード約2.0m(マグネットプラグ
  • 付属:蒸しプレート、白米用計量カップ、レシピブック
同じ本体が2つの型番で売られています

この機種は PC-MB3PMPC-MB3 の2つの型番で流通しています。PMPC- は量販店・通販向けの型番で、商品ページでは「1台10役」「自動メニュー+手動レシピ80種」と大きく表記されることが多い一方、アイリスオーヤマ公式の PC-MB3 の仕様表記は「自動メニュー6種/手動メニュー6種」です。本体の容量・圧力・消費電力・寸法は同一で、違うのは数え方と同梱レシピの見せ方です。どちらを買っても届く鍋は同じもの、と考えてかまいません。

結論
最初の1台として、いちばん外しにくい選択。圧力鍋としては標準的で、そのぶん卓上グリル鍋を兼ねられる分だけ使う場面が広い。
自動でかき混ぜる機構は無いので、味を均一にしたい料理では途中で手を入れる前提になります。

② 1〜2人分・置き場所がない:Re・De Pot リデポット 電気圧力鍋 2L

5台のなかで最も小さく、最も軽い約2.8kg。それでいて圧力は83kPaと、アイリス・ティファールの70kPaより高い値をかけます。低温調理を30〜100℃の5℃刻み・15段階で設定でき、味噌や甘酒などの発酵にも使えます。白米は4合まで、25分で炊けることを公式が前面に出しています。

スペック

  • 呼び容量2.0L/調理容量1.2L/最高圧力83kPa/消費電力600W
  • W288×D222×H244mm、約2.8kg(5台中最軽量)、内釜はセラミックコート
  • 低温調理30〜100℃(5℃刻み15段階)/予約最大12時間(1時間単位)/自動メニュー8種
  • 電源コード1.5m
この1台が効く場面

キッチンの空きスペースが狭い、あるいは使うたびに出して片づける使い方をする人。2.8kgは、他の4台(3.9〜5.5kg)と比べると持ち上げる負担がはっきり違います。炊飯器を置かずにこれ1台で済ませる、という組み方もできます。

結論
1〜2人分に振り切った小型機。小さいのに圧力は高く、低温調理の刻みも細かい。
調理容量1.2Lは、この5台で最小です。家族4人分の煮込みを一度に作る用途には足りません。

③ 家族分+作り置き:シロカ おうちシェフクッカー 5L SP-MC5D151

5台のなかで、調理容量(3.2L)・最高圧力(100kPa)・消費電力(1200W)のいずれも最大です。圧力は50〜100kPaの範囲を5kPa刻みで設定でき、自動減圧(スマートプレッシャー技術)を持ちます。オートメニューは88種。

そしてこの5Lモデルだけの機能が「2品同時調理」です。付属の同時調理容器を使って、主菜と副菜を一度に作れます。

スペック

  • 満水容量5.0L/調理容量3.2L(5台中最大)/最高圧力100kPa(50〜100kPa・5kPa刻み)
  • 消費電力1200W/幅275×奥行345×高さ287mm/約5.5kg/コード約1.2m
  • 1台12役(圧力・無水・低温&圧力・発酵・蒸し・炊飯・スロー・温めなおし・低温・炒め・温度・糖質オフ炊飯)
  • オートメニュー88種/予約最大15時間/自動減圧
  • 付属:同時調理容器、蒸し台、低温調理アタッチメント、計量カップ
1200W・奥行345mm・コード1.2m の3点を先に確認してください

消費電力1200Wは、電子レンジや炊飯器と同じ回路で同時に使うとブレーカーが落ちる水準です。また奥行345mmは5台中で最も深く、ふたが上に開くぶん、吊り戸棚の下では開ききらない可能性があります。コードは約1.2mで5台中いちばん短いため、置き場所とコンセントの距離も先に測ってください。

結論
量と圧力の両方を求めるならこれ一択。4人分をまとめて作る/作り置きをする家庭向け。
なお SP-MC5D151 と SP-MC5D171 は本体仕様が同じで、違うのはカラー・表示部(白色LED/フルドット液晶)・ダイヤルの有無だけです。

④ 混ぜるのが面倒:ティファール ラクラ・クッカー プロ CY3811J0 3L

5台のなかで唯一、圧力をかけながら自動でかき混ぜる機械です。ティファール独自形状のかきまぜパドルが鍋底から食材を返すため、調味料と熱が均一に回ります。圧力調理モード7種(圧力調理・蒸す・無水調理・マッシュ・ごはん・カレー・肉じゃが)に加え、通常調理モード6種(炒め・煮る・ベイク・おみそ汁・めん類・煮つめ仕上げ)を持ち、合計で1台13役。

スペック

  • 呼び容量3.0L/調理容量2.0L/最大圧力70kPa/消費電力800W
  • 約 幅310×奥行326×高さ274mm/約5.3kg/コード約1.5m
  • かきまぜパドル(圧力調理中も作動)/内鍋はセラミックコート・食洗機対応
  • ワンプッシュ半自動減圧/保温63℃・最大12時間/予約最大12時間
  • 付属:蒸しトレイ、計量カップ、レシピブック65
「炒め」があることの意味

通常調理モードに炒めがあり、そこでもパドルが回ります。つまりフライパンを出さずに、炒める工程から煮込みまでを1つの鍋で完結できるということです。カレーの玉ねぎを炒めるところから任せられるのは、この5台ではこの機種だけです。

結論
「圧力はほしい、でも鍋の前に立ちたくない」に対する、いまのところ最も直接的な答え。
圧力は70kPaで標準的です。圧力の高さそのものを求めるなら、シロカやRe・De Potのほうが上です。

⑤ 圧力をあきらめて別の道へ:シャープ ヘルシオ ホットクック KN-HW16G 1.6L

繰り返しますが、これは圧力鍋ではありません。無加圧のまま、まぜ技ユニットが自動でかき混ぜながら加熱します。水を加えずに食材の水分だけで作る無水調理を看板にしており、メニュー数は140(自動129/手動11)と5台のなかで最多。低温調理・発酵は35〜90℃(35〜65℃は1℃単位、65℃以上は5℃単位)で設定できます。

スペック

  • 満水容量3.4L/調理容量1.6L圧力調理なし/消費電力600W
  • 幅330×奥行282×高さ240mm/約5.0kg
  • メニュー140(自動129/手動11)/まぜ技ユニット/無線LAN対応
  • 予約最大15時間/保温最大12時間/低温調理・発酵35〜90℃
向いている人
  • 無水カレー・蒸し野菜など、水を足さない料理を作りたい
  • 混ぜながらコトコト煮る料理(豚汁、ミネストローネ)が中心
  • 減圧の待ち時間そのものを無くしたい
向かない人
  • かたまり肉・すじ肉・骨付き肉を短時間で軟らかくしたい
  • 「圧力鍋がほしい」という動機でこのジャンルを見ている
  • この5台のなかで最も価格が高い枠になる
結論
圧力鍋の代わりではなく、圧力鍋とは別の解き方をする機械。買う前に「自分が軟らかくしたいのは何か」を決めてください。
製品名の「1.6L」は調理容量です。他社の「3L」表記より小さく見えますが、実容量では Re・De Pot の1.2Lを上回ります。

スペック比較表

項目アイリス PC-MB3Re・De Pot 2Lティファール プロシロカ 5Lホットクック
名前の容量3.0L2.0L3.0L5.0L1.6L
調理容量2.0L1.2L2.0L3.2L1.6L
最高圧力70kPa83kPa70kPa100kPaなし
圧力の可変50〜100kPa(5kPa刻み)
自動かき混ぜ○ パドル○ まぜ技
減圧自然減圧自然減圧ワンプッシュ半自動自動減圧
消費電力800W600W800W1200W600W
質量3.9kg2.8kg5.3kg5.5kg5.0kg
奥行288mm222mm326mm345mm282mm
コード長2.0m1.5m1.5m1.2m
予約12時間12時間15時間15時間
保温63℃・12時間12時間
低温調理30〜100℃(5℃刻み)○(温度設定範囲は非公表)35〜90℃(1℃刻み)
炊飯4合4合(25分)○(ごはんモード)○(糖質オフ炊飯あり)
メニュー表記自動6/手動6自動813モードオート88140
内鍋アルミセラミックコートセラミックコート・食洗機可

※「-」は各メーカー公式仕様に記載が無い項目です。表記の無い機能まで「非搭載」と断定はしていません

編集部メモ

この表を価格の安い順に左から右へ読んでも、単調に増えていく行はほとんどありません最も高いホットクックの圧力はゼロ、調理容量も下から2番目です。消費電力が最大なのは2番目に高いシロカで、最も高いホットクックは最も安いRe・De Potと同じ600Wです。公式仕様で数字を確認できた範囲では、価格の順に沿って伸びているのは予約時間くらいです。——つまりこのジャンルにも、「高いほうを買えば安いほうの仕事もできる」は成り立ちません。


やりたいことから引く早見表

やりたいこと向く機種理由
かたまり肉・すじ肉を短時間で軟らかくシロカ/Re・De Pot圧力が高い(100kPa/83kPa)
カレーや肉じゃがを混ぜずに仕上げたいティファール プロ圧力調理中もパドルが回る
炒める工程から任せたいティファール プロ通常調理モードに「炒め」がある
無水カレー・蒸し野菜ホットクック無加圧+自動かき混ぜの設計
味噌・甘酒・ヨーグルトなどの発酵Re・De Pot/ホットクック30〜100℃/35〜90℃で温度設定できる
4人分+作り置きをまとめてシロカ調理容量3.2Lは5台中最大
主菜と副菜を一度にシロカ同時調理容器による2品同時調理
1〜2人分・置き場所が狭いRe・De Pot2.8kg・奥行222mmで5台中最小
ふたを外して卓上の鍋として使うアイリス PC-MB32WAY(グリル鍋兼用)
炊飯器を置かずに済ませたいアイリス/Re・De Potともに白米4合。Re・De Potは25分炊飯
帰宅時間に合わせて仕上げたいシロカ/ホットクック予約最大15時間

買う前に確認したい4つのこと

① 幅ではなく「奥行き」と「上の空間」を測る

電気圧力鍋はふたが上に開きます。吊り戸棚やレンジラックの下に置くと、ふたが開ききらないことがあります。この5台の奥行は222mm(Re・De Pot)から345mm(シロカ)まで、1.5倍以上の幅があります。設置予定の場所は、幅ではなく奥行きと上方向の空きを測ってください。

② 消費電力とコンセントの位置

600Wから1200Wまで2倍の開きがあります。1200Wのシロカを電子レンジ・炊飯器・電気ケトルと同じ回路で同時に使うと、ブレーカーが落ちる可能性があります。あわせてコード長も確認を。アイリスの2.0mに対し、シロカは1.2mです。延長コードを使う場合は、必ず定格1500W以上のものを選んでください。

③ 毎回洗う部品の数

電気圧力鍋は、内なべのほかにふた・パッキン・蒸気口まわりを洗う必要があります。かき混ぜ機構を持つ機種(ティファール/ホットクック)は、パドルやまぜ技ユニットの分だけ洗う部品が増えます。ここが「便利さの対価」になります。内鍋が食洗機に対応しているかも確認を(ティファールの内鍋は食洗機対応と公式に記載があります)。

④ 「自動メニューに、作りたい料理が入っているか」

「1台◯役」の数字ではなく、メニュー一覧そのものを見てください。各社とも公式サイトに自動メニューの一覧を掲載しています。自分が週に何度も作る料理の名前が、そこにあるかどうか。これがいちばん実用的な絞り込み方です。メニューに無い料理は「手動モードで自分で時間を決める」ことになり、そこは結局レシピを調べる作業に戻ります。


まとめ

  • 製品名の「◯L」は満水容量であることが多く、実際に使えるのはその6割強。ホットクックだけが調理容量で名乗っているため、名前の数字で比べると順位が逆転する
  • この棚には①圧力をかける鍋/②圧力をかけて混ぜる鍋/③圧力をかけない鍋の3種類が混ざっている。ホットクックは③で、圧力鍋ではない
  • 「1台10役/12役/13役」は各社が独自に数えたもので、比較の数字にならない
  • 表示される「調理◯分」は加圧調理の区間だけ。予熱・加圧と減圧の時間は含まれていない
  • 価格順に並べても単調に伸びる項目はほとんど無い。「高いほうを買えば全部できる」は成り立たない

最後にもう一度だけ。「軟らかくしたいものが何か」を先に決めるのがこのジャンルの近道だよ。かたまり肉なら圧力の高い機種、混ぜる手間を消したいならパドルのある機種、水を使わない料理ならホットクック。全部やりたい、が一番遠回りになる棚なんだ。

それと、置き場所は買う前に測ってね。ふたが上に開くから、吊り戸棚の下だと開かないことがあるんだ。奥行き222mmと345mmじゃ、置ける場所がぜんぜん違うよ。


今回紹介した5製品


あわせて読みたい

加熱せずに「刻む・おろす・こねる」を担当するのがフードプロセッサーです。こちらも「みじん切りができます」という共通の売り文句が比較の役に立たないジャンルで、上位互換が存在しない点まで、電気圧力鍋とよく似た構造をしています。

「ブレンダー」「ミキサー」「フードプロセッサー」という呼び名では機械を選べないという話。今回の「◯Lでは選べない」と同じ種類の落とし穴を、液体を扱う機械の側から書いています。