トレーニング用の縄跳びは軽い縄と重い縄どっち?目的・跳ぶ場所で選ぶ5本の違い

この記事でわかること
  • トレーニング用の縄跳びで、軽い縄と重い縄のどっちを選ぶかの決め方
  • ペース別に、縄跳び10分でどれくらいのカロリーを使うかの目安
  • 室内・マンションで跳ぶときに困ること(縄が当たる・音・床)と対策
  • 樹脂ロープ・ワイヤー・カウンター付き・700g・1kgの5本の違い

縄跳びはロープ1本で始められる、いちばん手軽な有酸素トレーニングです。ところが「トレーニング用」で探すと、40gのワイヤーロープから1kgのヘビーロープまで、重さがまったく違う縄が同じ棚に並んでいます。

重さが違うと、同じ「縄跳び」でも鍛えられるところと続けやすさが変わります。この記事では、軽い縄と重い縄の違いを整理したうえで、樹脂ロープ・ワイヤー・カウンター付き・ヘビーロープ700g・1kgの5本を比べました。

結論
跳ぶリズムと回数を伸ばしたい人、二重跳びをしたい人は軽い縄。腕や肩にも負荷をかけたい人、短い時間で追い込みたい人は重い縄(700g〜1kg)を選びます。
縄跳びに慣れていないなら、まず軽い縄でペースを作るのがおすすめです。室内で跳ぶなら、縄が床や天井に当たらない玉付きの室内用ロープが付いたタイプが候補になります。

やあ、ペンギンのシラベーだよ。縄跳びの縄って、どれも同じに見えるよね。でも重さが違うと、回すのに使う力も、1分で跳べる回数も変わるんだ。まずは「何のために跳ぶか」から決めていこう!


軽い縄と重い縄、どっちを選ぶ?

縄跳びの縄は、大きく分けると軽い縄と重い縄(ヘビーロープ)の2種類です。軽い縄は手首の小さな動きで速く回せるので、跳ぶ回数を増やしやすくなります。重い縄はロープの重さに負けないように回すため、脚だけでなく腕や肩も使うトレーニングになります。

タイプ回り方主に使うところ向いている目的
樹脂ロープ(軽い)速く回せる。クセがつきにくい脚・リズム感跳ぶ回数を伸ばす、二重跳びの練習
ワイヤー+ベアリング(軽い)回転が速く、風を切るように回る脚・心肺速いペースで跳ぶ、短時間のインターバル
カウンター付き樹脂ロープと同じ感覚脚・リズム感回数と消費カロリーを記録して続ける
ヘビーロープ 700g前後ゆっくり回る。腕で回す力が要る脚・腕・肩縄跳びに上半身の負荷を足す
ヘビーロープ 1kg以上さらにゆっくり。1回ごとに回し切る腕・肩・体幹短い時間で追い込む
軽い縄が向いている人
  • 縄跳びをしばらくしていない、これから習慣にしたい
  • 1分あたりの回数を増やして、心肺を鍛えたい
  • 二重跳び・あや跳びなど技も練習したい
  • 10分以上続けて跳びたい
重い縄が向いている人
  • 縄跳びには慣れていて、負荷が物足りない
  • 腕・肩も一緒に動かしたい(ボクシングの練習など)
  • 長く跳ぶより、短い時間を区切って追い込みたい
迷ったときの判断基準

「軽い縄で1分間、引っかからずに跳び続けられるか」で決めると迷いません。まだ難しいなら軽い縄から始めて、跳び続けられるようになってから重い縄を2本目に足すのが無理のない順番です。重い縄は1本で終わらせるより、軽い縄と使い分けるほうが続けやすくなります。

縄跳び10分で何kcal?ペース別の目安

縄跳びの運動の強さは、研究者がまとめた「身体活動のメッツ表」(2024年改訂版)に、ペース別の値が載っています。メッツは、安静にしているときの何倍のエネルギーを使うかを表す数字です。

消費カロリーは「メッツ × 体重(kg)× 時間(時間)× 1.05」でおおよそ計算できます(厚生労働省の資料による計算式)。体重60kgの人が10分跳んだ場合で計算すると、次のようになります。

ペースメッツ体重60kg・10分の目安
ゆっくり(1分100回未満)8.3約87kcal
ほどほど(1分100〜120回)11.8約124kcal
速い(1分120〜160回)12.3約129kcal
二重跳び以上10.0約105kcal
補足

メッツ値は「身体活動のメッツ表 2024年改訂版(成人版)」による値です。計算結果は安静にしていても使う分を含んだおおよその目安で、実際の消費量は体格や跳び方によって変わります。

数字で見ると、ゆっくり跳ぶか速く跳ぶかの差は、10分で40kcalほどです。それよりも、休みながらでも合計10分跳べるかどうかのほうが結果に効きます。タニタの説明書では、初心者はまず「100回を1分」を目標にするよう案内しています。

回数を数えるのが面倒で続かない人は、回数と消費カロリーを表示するカウンター付きの縄を選ぶと、記録が残るぶん続けやすくなります。カウンター付きの縄は、体重を入力しないと消費カロリーが正しく出ないので、使う前に設定しておきましょう。

室内・マンションで跳ぶときに困ること

自宅で縄跳びをするときに困るのは、だいたい次の3つです。

室内で跳ぶ前に確認すること
  • 縄が当たる:天井・照明・家具・壁に縄が当たる
  • 音と振動:縄が床を打つ音と、着地の音・振動
  • 床:フローリングの傷、縄のすり減り

縄が当たる問題と、縄が床を打つ音は、縄を回さない室内用ロープに替えると解決できます。タニタのカロリージャンプには、長い室外用ロープとは別に、長さ0.33mの先に玉が付いた室内用ロープが2本付いています。縄の代わりに玉を回すので、天井や床に縄が当たりません。

一方で、着地の音と振動は、縄を替えても残ります。集合住宅で跳ぶなら、厚手のマットを敷いて、跳ぶ時間帯にも気を配りましょう。マットは厚さで衝撃の受け止め方が変わるので、選び方はこちらで整理しています。

外で跳ぶときは、床の素材に注意が必要です。タニタとLINDSPORTSは、どちらもコンクリートやアスファルトの上で使わないよう注意書きをしています。硬い地面ではロープが削れて、切れやすくなるためです。

縄の長さの合わせ方

縄の長さが合っていないと、足に引っかかったり、縄が頭に当たったりして、トレーニングになりません。タニタの説明書にある合わせ方は次のとおりです。

STEP
ロープを片足で踏む

グリップを両手に持ち、ロープの真ん中を片足で踏みます。

STEP
ひじを曲げて高さを見る

ひじを曲げたとき、グリップの付け根が腰から胸の高さに来れば、ちょうどよい長さです。

STEP
慣れてきたら短くする

初心者は長めにしておき、上達してきたら短くします。

ここで気をつけたいのが、長さを調節できない縄があることです。とくに重いヘビーロープは、ロープが太いため長さを変えられないものがあります。

製品ロープの長さ長さの調節
アシックス クリアートビナワ 91-130全長310cm(グリップ含む)できる
La-VIE ワイヤーとびなわ約2.8mロープを切って短くする
タニタ カロリージャンプ室外用2.7mできる(余りは切る)
トーエイライト ヘビージャンプロープ700270cm非公表
LINDSPORTS ウェイトジャンプロープ 1kg270cm(持ち手を含まない)できない

ワイヤーの縄やカウンター付きの縄は、余ったロープを切って長さを決める方式です。一度切ると元に戻せないので、少しずつ切って合わせるのが失敗しないコツです。


トレーニング用の縄跳び5本の違い

ここからは、軽い縄3本と重い縄2本を、軽い順に紹介します。

1. アシックス クリアートビナワ 91-130|クセがつきにくい基本の縄

全長310cm 長さ調節できる 日本製

体育用品でおなじみのアシックスの、大人用の樹脂ロープです。ロープは直径3.5mmのポリウレタンで、アシックスは「クセがつきにくく、長さの調節が可能」と案内しています。

グリップは長さ21cmのFグリップで、親指を置く位置が決まる形をしています。手首で回す感覚をつかみやすいので、跳ぶリズムを作る最初の1本に向いています。販売店ではJNF(日本なわとび競技連盟)公認と表記されています。

こんな人に
縄跳びを久しぶりに始める人、二重跳びも練習したい人。
重さは公表されていません。負荷を上げたくなったら、重い縄を2本目に足すのがおすすめです。

2. La-VIE ワイヤーとびなわ 3B-3286|ベアリングで速く回すワイヤー

170g ロープ約2.8m 切って長さ調整

ロープの中にスチールワイヤーが入った、トレーニング向けの縄です。ロープは直径2.5mmで重さ40g、グリップが130gで、全体でも170gと軽く作られています。グリップにはベアリングが入っていて、メーカーは「風を切るとび心地」と案内しています。

ロープの直径は2.5mmで、アシックスの樹脂ロープ(3.5mm)より細く軽い作りです。1分あたりの回数を上げたい人、短い時間でダッシュのように跳ぶ人に向いています。

こんな人に
縄跳びに慣れていて、速いペースで跳びたい人。
長さはロープを切って合わせる方式です。切りすぎると戻せないので、少しずつ合わせましょう。

3. タニタ カロリージャンプ TS-960|回数と消費カロリーを数える

最大9999回 室内用ロープ付き 電池寿命 約3年

グリップに表示部が付いていて、跳んだ回数と消費カロリーを数えてくれる縄です。回数は最大9999回まで表示でき、体重(25〜150kg)を入れておくと消費カロリーも計算します。電池はCR2032で、1日10分使った場合で約3年もちます。

いちばんの特徴は、長さ2.7mの室外用ロープと、玉付きの室内用ロープ(0.33m)を付け替えられることです。天気の良い日は外で縄を回し、夜や雨の日は室内用ロープで玉を回す、という使い分けができます。

こんな人に
記録を見ながら続けたい人、家の中でも跳びたい人。
防水ではないため、雨の中や汗で濡れた手での使用は避けます。コンクリートやアスファルトの上でも使わないよう案内されています。

4. トーエイライト ヘビージャンプロープ700 H7255|重い縄の入門に700g

700g 長さ270cm 回転式グリップ

学校の体育器具を作っているトーエイライトのヘビーロープです。ロープ自体が重いPVC製で、グリップは回転式、握る部分はNBRスポンジです。

同じ形で470g・700g・1000g・1500gの4段階があり、自分に合う重さを選べるのが強みです。700gは4段階のうち軽いほうから2番目。重い縄を初めて試すなら、軽いほうの段階から始めて、慣れたら重くすると無理がありません。

型番重量太さ×長さ(公式表記)
H-7254470g太さ1×長さ270cm
H-7255700g太さ1.4×長さ270cm
H-72561000g太さ1.7×長さ270cm
H-72571500g太さ2.2×長さ270cm
こんな人に
軽い縄では物足りなくなった人の、2本目の縄。
長さ調節の可否は公表されていません。長さはどの重さも270cmです。

5. LINDSPORTS ウェイトジャンプロープ 1kg|5本でいちばん重い1kg

約1kg ロープ直径 約2.2cm 長さ調整不可

グリップに重りを入れたのではなく、ロープそのものが重いタイプです。ロープの直径は約2.2cmと太く、重さは約1kgあります。販売元は「最後までしっかりとロープを回さないといけない」ので、普通の縄跳びがハードなトレーニングになると説明しています。

5本の中でいちばん重く、短い時間で腕・肩まで追い込みたい人向けです。長さは270cm(持ち手を除く)で調整できないため、身長に対して長すぎないか、買う前に確認しておきましょう。重さを抑えたい人向けに0.5kg版もあります。

こんな人に
縄跳びに慣れていて、1回ごとに大きな負荷をかけたい人。
アスファルトやコンクリートなど硬い地面では、ロープが削れて切れることがあると注意書きがあります。

比較表|重さ・ロープ・長さ調節

製品重さロープ長さ調節特徴
アシックス クリアートビナワ 91-130非公表ポリウレタン 3.5mmできるFグリップ、日本製
La-VIE ワイヤーとびなわ 3B-3286170gワイヤー 2.5mm切って調整ベアリング搭載
タニタ カロリージャンプ TS-960本体 約81g(電池含む・ロープ除く)室外用2.7m+室内用玉付きできる(余りは切る)回数・消費カロリー表示
トーエイライト ヘビージャンプロープ700700gPVC 270cm非公表470g〜1500gの4段階
LINDSPORTS ウェイトジャンプロープ約1kgPVC 直径約2.2cm・270cmできない0.5kg版あり

目的別の早見表

やりたいこと選ぶ縄
縄跳びを習慣にしたい、二重跳びもしたいアシックス クリアートビナワ
速いペースで心肺を追い込みたいLa-VIE ワイヤーとびなわ
回数を記録したい、雨の日は家の中で跳びたいタニタ カロリージャンプ
縄跳びに腕の負荷を足したいトーエイライト ヘビージャンプロープ700
短い時間で腕・肩まで追い込みたいLINDSPORTS ウェイトジャンプロープ 1kg

まとめ

トレーニング用の縄跳びは、軽い縄で回数とリズム、重い縄で上半身の負荷と覚えておくと選びやすくなります。

  • 軽い縄は速く回せるので、跳ぶ回数を増やして心肺を鍛えたい人向け
  • 重い縄(700g〜1kg)はゆっくり回り、腕・肩も使う。慣れてから2本目に足すのが無理のない順番
  • 体重60kgの人が10分跳ぶと、ペースによって約87〜129kcalが目安
  • 室内では玉付きの室内用ロープで縄が当たる問題は消えるが、着地の音・振動はマットで対策する
  • ヘビーロープは長さを調節できないものがあるので、270cmで長すぎないか確認する

縄跳びと一緒に、ダンベルやベンチなど自宅トレーニングの道具をそろえたい人は、こちらのガイドに選び方をまとめています。