スタートアップを支援する支援者達(サムライインキュベートとYコンビネーター)

すごく似ている。こういう発想や、こういう仕組みは日本でも絶対に増える。この部分はまだアメリカの真似をする事になる。
サムライインキュベーションは、榊原健太郎氏が日本の起業家を支援するために、設立したインキュベーション企業である。

榊原氏は、見込んだベンチャー企業に500万程度の小額の出資を行い、自ら社外取締役に就任する。就任したら、定期的にメンバーとミーティングを行う。

こういったスタイルは、シリコンバレーではY コンビネータが最初である。Y コンビネータはポール・グレアム等によって企業されたアクセレーターと呼ばれる、スタートアップ企業を支援する組織である。

彼らは、見込みのあるスタートアップ企業の数パーセントの株式を取得する変わりに出資を行い、3ヶ月間シリコンバレーで彼らの面倒を見る。

Y コンビネーターから出て最も有名な企業はDrop Boxだろう。他にも、空いた部屋のスペースを貸し出すことが出来る仲介を行うAirbnb(エアー・ビー・アンドビー)などもこのY コンビネーターの出身である。

Yコンビネーターでは、最終日に多くの投資家にプレゼンするデモ・デーと呼ばれる日に向けて、ひたすらアイデアを実現する事を要求される。時には、参加した当初と異なるアイデアにする(ピボット)も必要である。

これらのインキュベーター達は、ただ出資するだけではなく、自らミーティングを繰り返しながら、事業をより確かなものにする手助けをしている。日本に今求められているのは、こういった手助けの部分だ。
日本がシリコンバレーのように大きな発想で大胆な取り組みが出来ないのは、こういった手助け(エコシステム)が出来ていないためと言われている。サムライインキュベートは、まさに今日本に求められているあたらしい投資家であろう。

断って置くが、サムライインキュベートが彼らの発想を真似したかどうかは、筆者の知るに及ぶところではなく単なる想像であることは承知頂きたい。また、これらの情報は筆者が独自にネットやメディアから得た知識をベースにしているので、情報の信頼性も読者の判断にお任せしたい。